ノートPC(Thinkpad)でWWAN③
モバイルホットスポットで5GHzと2.4GHz
ThinkpadにWWANを付けたことで、いままでモバイルルーター経由で繋がっていた通信機器(スマートフォン・タブレット等)との接続経路を用意する必要がある。
Windows10には、Wi-FiまたはBluetoothを用いたモバイルホットスポット機能があり、これを使うことにして、設定をしてみたが、問題が発生した。
もともとモバイルルーターとの接続は5GHz帯のWi-Fiを使っていたのだが、「ネットワーク情報の編集」画面では設定できるものの、モバイルホットスポットを有効にすることが出来なかった。設定を2.4GHz帯にすると、モバイルホットスポットが有効になり接続開始でき、またスマートフォン等も繋がるので5GHz帯が問題のようだ。
ただ、以前テストでモバイルホットスポットを使ってみた際に5GHz帯で接続できていた為問題ないものと思っていたのだが、ネットを徘徊してみたところ、どうやら、PCが5GHz帯の無線LANに接続中に限りモバイルホットスポットで5GHzが使えるらしい(5GHz帯の一部は法律上屋内使用となっている関係ということだ)。
ということで、5GHz帯が使えないのは多少残念ではあるが、モバイルルーターの際は、PCもモバイルルーターに接続する必要があったが、PC本体がルーター機能を持つため、接続機器が1つ減ることを考えれば、いまのところ妥協するのもしょうがない。
*スマートフォンをモバイルルーターに接続していた理由はインターネット接続を共有したいのではなくPCと接続する為で、開発中のソフトの動作検証等の為である。
あと、モバイルホットスポットでの接続の場合、IPアドレスは「192.168.137.*」となるのが基本とのこと。ネットワークアドレスを変更することは出来るようだが、特に問題はないので、このまま使用することにした。
携帯電話・無線LAN・有線LANの同時接続
モバイルホットスポットで、スマートフォン等が接続できるようになったので、今度はPC本体のネットワーク環境の確認をしていく。
いままでの環境では、モバイルルーターを中心に、Thinkpad・スマートフォン・タブレットを接続し、Thinkpadはモバイルルーターとは別に、有線LANでデスクトップ系のPCと接続をしていた。
有線LAN側にはインターネットへの経路が無い為、いままでは各ネットワークアダプタのIPv4の設定でメトリックを指定をしてWi-Fiの優先度を上げて動作させていた。
WWANを有効にしたところ、予想に反して携帯電話側で通信が出来なくなってしまった。優先順位の問題ならメトリックを調整すれば済むのだが、どうもそうではなく、携帯電話側の接続が切れてしまうようだ。
特に有線LANは 物理的な切り替え機を使っている為、接続を切り替える度にWWANが切断されてしまう。
*物理切り替え機を使っているのは環境の諸事情による。
携帯電話の設定を見ると「Windowsで接続を維持する」という項目もあるが、チェックを外すと問題自体は解決するが、携帯電話接続は手動になってしまうため、スリープや再起動といった際に常時接続ではなくなってしまう。
このあたりについて、ネットを徘徊していてたら下記の記事を見つけたので、記事の通りレジストリにキーを追加することで問題が解消した。(感謝)
これで、Wi-Fiと携帯電話と有線LANを常時有効にしておき、既知のWi-Fiの範囲に入ればWi-Fi経由、なければ携帯電話という状態で、有線LANでのローカル機器への接続もできるようになった。